最近高齢者の重大事故がニュースで取り上げられていると思います。
親の免許の返納について考える時期に来ているのでは思われます。
ですが「免許返納した方がいいよ」と言って、「そうするわ」という親はほとんどいないと思います。
それはなぜでしょう?
理由はいくつかあります。
今回は親に免許を返納させるためにどのような方法があるのかを5つ伝授したいと思います。
第一線を生き抜いてきたベテランの心理を読み解き、トラブルなく免許返納してもらえるのが1番いいですよね。
高齢者事故の傾向と免許返納率
高齢ドライバーの事故傾向

高齢者が交通事故を起こすと重大事故につながります。
近年では死亡事故にもつながるケースが多くなってきていますがなぜ重大事故になるのでしょうか?
そのメカニズムを知ることで、運転をやめるかどうかの指針になったりもしますので覚えていて損はありません。
高齢者が事故を起こす原因は
- 判断能力の低下
- 反射神経の低下
- 運動能力の低下
があげられます。
この3つが衰えてくると事故は起こります。
若い人も事故は多いですが圧倒的に違うことがあります。
それは反射神経です。
若い人もブレーキとアクセルの踏み間違いは、高齢者と同じくらい起こしますが間違えたことに気づきすぐブレーキに切り替える反応が早いと言うことです。
ですので例え事故になったとしても重大事故に至らず収まっているのが現状です。
高齢者は先に挙げた要因の3つ全てが衰えてくるのでブレーキとアクセルを踏み間違えても反応が鈍く気づいた時には、止めれなくなっている状態です。
この間違いの怖いところはブレーキとアクセルを間違えるところです。
ブレーキと言うのは止まる為や停止し続けるために結構強く踏みます。
その力でアクセルを踏めば当然急加速になります。
もちろんとまるためにやっているので周りの状況も視界に入っていません。
結果急発進で人に当たることもあるのです。
無事故を貫いてきた高齢ドライバーも危険です。
事故を起こしていない(または軽微)ので、思いもよらない事態になるとパニックで気が動転してしまいます。
そして悪い操作へとなってしまう。
とにかくどんな人間でも年を取ると必ず衰えると言う認識から始めなければいけません。
免許の返納率
では現在どのくらいの方が免許の返納をしているのでしょうか
過去と比べるとこのようになっています。

2017年・2018年では返納者が40万人を超えていますが、返納の率では10%未満です。
これが多いのか少ないのかは不明ですが、年々返納者が増えていることは間違いないです。
返納はしていないが車に乗っていない人もかなり多くいると思いますので。
その方たちはそもそも返納する必要がないのですから単純に返納率と車の運転の関係は比例しないです。
親に免許を返納させる5つの方法

返納を拒む思考を理解しよう
まずは免許の返納を迫る前に自分の親(高齢者)に聞いてみましょう。
「免許返納したほうがいいんじゃないかな」と
もしそうだなと2つ返事してくれるようであれば何も問題はないですよね。
でも大抵は「バカを言うんじゃない」と一括されると思います。
まずは高齢なのにも関わらず免許の返納をしたくない親の心理を考えて見ましょう。
①プライドが許さない
これは大事なことです。
あなたの親は今に至るまで一線で活躍されてきて、車も乗り続けてきたのです。
自分が衰えてきたことにまったく自覚はありません。
ですのでプライドを傷つけるような事は絶対に言ってはいけません。
②事故を起こしていない
交通事故を今まで起こしてないので、問題ない。
安全運転だからこれからも同じように運転していく。
このように思ってますし言うと思います。
これが本音ですから理解しましょう。
でも昨今の重大事故を起こしているほとんどの方は、普段は安全運転で事故も起こしていない人たちです。
③単純に不便だから
今まで車を使用していたのであれば、これはごもっともでしょう。
じゃあ買い物は?お出かけは?
どうやって行くの?となります。
その解決方法を示さずただ危ないからと言われても、これも本人的には無理でしょう。
④子供のいうことなど聞かない
自分の子供はいくつになってもかわいいです。
相談事があれば聞き、困ったことがあれば助けてくれることでしょう。
でもこの話はまったく違います。
運転に関して言えば、あなたの親はベテランです。
確実にあなたより運転してきたであろうと思います。
それが自分の運転のこともわかっていない子供に、とやかく言われること自体が気分悪いのです。
これは本音ですよ。
⑤車がなくなった後の生活を想像できない
今車を使って生活しているのであれば、車が使えなくなった時にどういう風に生活していけばいいか想像できないんです。
ですので車を使っている親からすれば論外となるわけです。
親に免許を返納させる解決方法

ここまでで親の思考を説明してきました。
少し考えるともっともなことばかりではないでしょうか。
基本その手のことは自分が判断することで、子供に言われることじゃないと考えているんですよ。
でも事故のニュースを見るたびに本人の中で考えることはあると思いますよ。
何かきっかけさえあればその方向に動き出す可能性はあると思います。
やはり最悪の事が起きる前に、防げるのであれば防ぎたいですよね。
では先の親の思考に対して解決する方法を考察していきたいと思います。
全員に当てはまるわけじゃないですが、参考にはなりますので確認して見てください。
①プライドを傷つけないで説得
今の60歳~80歳位の年代は車や運転が大好きです。
今まで乗ってきたという運転への自信はゆるぎないものです。
そんな親も70をすぎると必ず衰えてきます。
ではそんな親にどんな方法で説得すればいいのでしょうか
それは
説得しない、言いたい事だけ言って終わる
のがベストです。
運転のことを語っても負けるだけですので、あなたの思っていることだけ言って終わりにしましょう。
例を挙げると
「お父さんの事がとても大事だから事故起こしてほしくないし、出来れば運転してほしくない免許も返してほしい」
私はこう思っている。これだけでいいです。
言い争いはしないでください
親も後々その言葉を冷静になった時考えるようになります。
②事故を起こしていない親に対して
今までに本当に軽い事故か、無事故の高齢者は沢山います。
今までは本当に安全運転していたのでしょう。
それはとてもすばらしいのですが、高齢になってからの運転は事情が違います。
今までやってきたことは通じません。
こんな自信のある親に対しては
今起きている交通事故の客観的事実を伝える
のがいいと思います
最近起きている高齢者の重大事故のほとんどは、無事故のドライバーさんです。
近いうちに免許を返納しようと思っていたと語っていました。
そのドライバーさんは80歳を過ぎて事故を起こし、その年で刑務所入ることになった。
無事故かどうかではなく単純に、衰えに気づかず反応が遅れたこと。
無事故だったので、とっさの時に慣れてなくパニックで暴走になったらしい。
など客観的な事実だけを伝えてあげると本人も怖くなると思います。
③不便に関して
車がないと不便といっている親は、その解決方法を伝えてあげることでいい方向に向かう事もあります。
本人も運転したいわけじゃないけど仕方ないと思っているはずです。
これはもう単純に
車が無くても何とかなる方法を導く
で解決できるのではないかと
これはすんでいる地域によって方法はかわるので、全てに対しての回答は出来ませんが
買い物に行くのに車が無いと困るのあれば、宅配を利用する。
今はネットスーパーやCOOPなどもありますので、利用の仕方を教えてあげて使っていくのもいいと思います。
どこかに出かけたいのであれば、交通機関があるのであれば利用する。
免許返納したら地域によっては交通機関の割引が受けられるところもあります。
事故を起こして人生を台無しにするよりずっといいはず。
④子供のいうことは聞かないことも無い
先ほど親は子供のいう事は聞かないとは言いましたが、それは運転と言う限定したことには聞く耳を持たないが、その他の子供のお願いは聞いてくれると思います。
とにかく技術のことは言わないで体が心配と言うことをひたすらアピールしましょう。
多分高齢であれば何かしら病気を持っていて、薬なども飲んでることも多いと思います。
付け入るようにそれを理由に、運転すると危険だからやめてほしいと訴えましょう。
体を心配する子供の思いはズシンと響くはずです。
⑤車が無くなった後はどうするかを指南
3番目の不便と似ていますが、ただ不便を解消するのと仕事など生活の一部となっている場合は少し違いますよね。
この場合は具体的に解決しないといけません。
この解決策をあいまいにすれば絶対に運転はやめません。
多分何歳になっても運転し続けます(当然ですよね)
ですので通勤で使っているのであれば、違う方法がないか考える。
毎週必ず決まったところに行かなくてはいけない。
車でしか運べない荷物がある。
など人により事情は様々ですが、解決していかなければなりません。
荷物は違う人に頼めないか?お金を払えば何とかなるのか?
など具体的に解決させてあげることで、親もそれなら無くてもいいかと初めて納得してくれます。
まとめてみると、全ては自分の親が痛ましい事故で悲劇にあわないために出来ることはないかと言うことから始まります。
ここを訪れてくれたあなたは、近年の高齢者の事故をみて心が痛んだのではないかと思います。
解決策はへりくつという人もいるかもしれませんが、何もやらないよりはやってみたら解決するかもしれません。
私の親は事故を起こして運転をやめました。
一緒に住んではいませんでしたので常に見てあげれなかったので、後悔している自分もいます。
幸い重大事故じゃなかったので何とかなりましたが、そんなきっかけで運転をやめるより何か出来ることがあったのではないかと思いました。
免許の返納方法や身分証明に関して
免許の返納まで進んだらどのように返納するのでしょうか。
免許の返納方法をお伝えしますので、あなたの親が手続きに困っているのであれば手ほどきしてあげてください。
全然難しくありませんので、本人がその気になったら気が変わらないうちにすぐ手続きしてしまいましょう。
免許返納手続き

受理してくれる場所
- 各警察署
- 免許センター
返納条件
免許証の有効期限内であること
代理申請手続き
行っていないので、本人が行かないとダメです。
これだけです。
*行きは車に乗れますが帰りは乗れませんので注意しましょう。
身分証明書はどうなる?

運転免許証を身分証の代わりとして使っている方もいると思われますが、免許を返納すると免許証の変わりに
運転経歴証明書
という、免許証に形が似ているものを発行してくれます。
これは金融期間などでも身分証明として有効ですので、免許証と同様の証明になります。
これは申請すると発行されるので、必要な方は発行してもらいましょう。
発行期限は
自主返納した日から5年以内となっています。
後からは忘れるのですぐ発行してもらいましょう。
この運転経歴証明書は、各都道府県で異なりますが交通機関や宿泊の際に割引が適用されるケースもあります。
ですので免許証を持ったまま運転しないよりは、返納したほうがお得なサービスが受けれます。
免許を返納したらすぐ車を売ろう

車を管理しているのは親なので、車をどう手放すかは親にまかせることだと思いますが、ここは一歩踏み込みましょう。
最近のニュースで免許返納者が車で事故を起こしました。
理由はたまたま送ってくれてた人が居なかったから・・・・
これが現実です。
あれば乗っちゃうんです、少しくらいならいいかなと今までの感覚で。
でももう無免許ですから免許ない人に車は必要ありません。
乗らないけど置いておくんだと言ってきたら、そこは戦いましょう。
絶対に置いておいていいこと起きませんから。
知り合いがいるのあれば頼んで、いないのであれば今はネットで査定もしてくれるので簡単です。
手続きも引き取りもただでやってくれるので安心ですよね。
知り合いの人だと値段交渉しにくいですが、ネットなら一番高く売れるところ探せますので便利です。
どうせ売るなら1円でも高く貪欲に売りにいきましょう。
親が売ることになってもあなたのほうでも、査定しておいて比べる材料を用意しておくのはいいと思います。
もしかしたら値段によっては気が変わるかもしれませんし。
お勧めは高額買取の実績が多いセルカです。
全国対応で無料査定。
査定は1回のみ、しつこい営業電話はないので安心です。
連絡はセルカからのみで最大6000社が 愛車に値付けをしてくれるので確実に高く売ることができる革新的サービスが売りです。
どこがいいかなと迷っているなら、こちらで査定してもらうのは価値あると思います。
どうしても地元主体だと、査定の数が少なくなるので金額も頭打ちになることが多いと思います。
まとめ
今回は高齢になった親に、運転免許証の返納を進めるための5つの方法と返納後の車の扱いについて紹介しました。
事故はいつ起こるかわかりません。
能力の衰えによる事故は本人の気づかない所で進んで行きますので、もし返納できる状況が少しでもあるなら絶対にするべきです。
車がないと不便・田舎で車がないと生活できない。
でももし事故起こしたら?それどころじゃないです。
人生に関わることですので、いい機会と思って一度考えて見るのもいいと思います。
悲惨な事故が減るように願っています。
コメントを残す